すとっぷ☆ご主人様


「止まれ」



急に泰我が言った



「泰我様?どうなされましたか??」



「あのガキ…泣いてる」



そう言って指をさしたのは小さい男の子



「あー、木に風船が引っ掛かっていますね」



…高い木…



「行くぞ、ついて来い」



車から降りる泰我を追って私も晶さんも降りる



「うわ~ん!!」



「おい…」



いきなり小さい男の子に"おい"ってあり?



「あの風船か?」



男の子は頷く



「とってやるから、泣くなよ?」



そう言って男の子の頭を撫でる泰我



………優しい…



優しい笑顔にキュンとした胸



「ほんとぉ?」



「本当だ…」



なんで、こんなに優しいの??



「じゃ、依千花?とってこい」


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