すとっぷ☆ご主人様


「昨日だって、わたくしは泰我に愛されましたし?アンタのこと話してましたわ」



…聞きたくないッ………



「どっかに行けばいいのにって…」



………泰我は、そう思ってたの?



…確かに、前の時だって泰我は助けてくれなかった



「身の程がわかったら、出ていきなさい!!オホホ!!」



………



バタン!



嘘だと思いたい



でも、泰我は…



私なんて………



屋敷を出た



「はぁ、はぁ…」



息がきれる



こんなメイド服着た私…



何してるんだろ……



だいたい、売られたとこから私は邪魔者じゃん



「…はぁ…バカだなー私…」



灰色の雲から、水滴がふってきた



「………雨?」


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