一つの恋の物語
全ての始まり
春が終わって
だけど
夏には遠い
肌寒い夜
私の恋は終わりを告げた
望んだのは私自身
携帯のアドレス帳から【兼田 彰】の名前を削除する
ピッ…
~♪携帯が鳴る。携帯の液晶には【非通知】の文字
「もしもし…」
「璃奈。オレ、お前と別れたくねぇんだけど!!まだ璃奈の事、愛してるからさ!」
「もぅ、無理だょ!!私、彰と付き合うことなんて出来ない!」
「あの事は謝るから!みのりとは別れる。だから…」
「いくら謝られても許さないよ。
…ばいばい。」
私は裏切られた。彼氏に。そして、親友だった…みのりに。
みのりは小学校の頃から親友で、私が3ヶ月前に彰と付き合い始めた時も一緒に喜んでくれた。だけど、今日。2人がキスしていた。
とりあえず。私の恋は終わった。