俺様VSド田舎娘
そして次の日。
「沙菜!沙菜!」
「ふにゃ……?」
気持ちのいいフカフカベットで心地よい夢を見ていた時だった。
私はくーちゃんにいきなり起こされてしまった。
「ん…。なにー…?」
私は時計をチラッとみた。
時刻は10時を指していた。
「なにー?じゃないよ!!ほら、起きろ!」
そう言ってくーちゃんは、私がかけていた毛布を全て床に放り投げた。
「えええええっ!!!なんでよっ!ってか、布団返せーー!!」
「バカ!!」
ポカっ
私はくーちゃんにゲンコツで殴られた。
「いたっ!!!なにすんのさーーっ!?」
「あんた東京に来て何もしないで帰るつもり?」
「はい??」
眠くて開かなかった目も、くーちゃんのゲンコツですっかり開くようになってしまった。
ぱっちりと開いた目でくーちゃんをみてみると、もうパジャマから私服に着替え終わっていた。
「…くーちゃんどっかに出かけんの?」
「なにバカ言ってんの。沙菜も行くに決まってんでしょ?」
「…は?どこいくの……?」
「ショッピング」
…ショッピング…?