俺様VSド田舎娘

「ショッピング…?」

「そ。ショッピング。」

「ショッピングって買い物?」

「うん、そう」

「…」





めんどくさい……






私は顔を一瞬しかめた。



ショッピングが嫌いなわけじゃないんだけど…



っていうかむしろ、好きな方。





お洒落とか好きだし…?




だけど…



だけど…










今日行く気にはなれない…。







そんな事をブツブツと思っていたら、くーちゃんが再び話し始めてた。




「ま、行きたくないならいいけど?私1人で行くし。1人で美味しいものたーーくさん食べてくるから」





ピく…





私のコメカミが動いた。









美味しいもの…?









「東京は美味しいもの、すんごく沢山あるのにねー?ま、行きたくないならいいけど。」







美味しいもの?




たくさん?








「じゃ、私いくわ」



くーちゃんはそう言うと私に背を向けて廊下に歩き始めた。




「えええええ!!!ちょちょちょ!!待って待って!!!行く行く!!!行きます!!」



美味しいもの!!!

美味しいもの!!!


食べたい♪





私がそう言うと、くーちゃんは足を止めて私の方を見てニヤッと笑った。







ん?



…ニヤ?


なに、今の笑い…




「そ?じゃ、早く着替えてね♪」







…大丈夫なのかな…。





…不安。





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