俺様VSド田舎娘



数十分後。



私たちの番がやっとやってきた。




「こんにちは」


窓口から顔を出したのは、40代くらいの叔母さんだった。



「私がここの寮長の南川です。よろしくお願いしますね」


南川さんはニッコリ笑って言った。


なんだか、優しそうな感じの人だなあ…




「よろしくお願いしまーす!!!」



私も南川さんの笑顔に負けないくらいの笑顔で答えた。




「それで部屋なんだけど…」



南川さんは部屋の見取り図のような物をとり出した。


「もう1人部屋は満員なのよね…。2人部屋でもいいかしら?」



南川さんが見取り図を使いながら丁寧に教えてくれる。



「あ、はい!!大丈夫です!」

「私達2人で全然構いませんよ」



私達がそういうと、南川さんはニコっと笑った。



「そう。それは助かるわ!!それじゃ、この中で好きな部屋を選んでちょうだい?」



私達は南川さんが指摘した部屋からどの部屋にするか相談した。














結果、この寮の1番最上階の5階の一番右奥の部屋にした。


エレベーターもあるみたいだし。


最上階の方が景色も綺麗そうじゃない?という話になった。





「525号室ね。じゃあこれカギね。無くしたらダメよ?」

「大丈夫です。こいつだけには絶対持たせませんから」



くーちゃんが私を指差していった。


「ちょっと!!なんで私がカギ無くすみたいになってんの!?」



くーちゃんは私の反論を無視して、南川さんから鍵をうけとった。




「ほら、行くよ?」

「…はーい」



私は少しいじけながらいった。





そんな私達のやり取りを南川さんはニコニコしながら見ていた














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