LOVE store
「おっと!飛ばすなよ〜」

細い糸をたぐり寄せる。

ハルは小さなカッターをポケットから出した。

―――パンッ!

「ちょっと!なにす……?」

真っ赤な風船が、大きな音をたてて割れた。

それと同時に、何かが落ちた。

「サインしていただけますか?」

ハルは、そういいながら私の手を取った。

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