蒼空色のキミ。
チラッ、


チャラ男はそそくさと逃げ帰る。

俺はそれを見送ると目線をそいつに戻した。



でも、そいつは涙目になりながら俺を見た。


・・・・・・女みてぇ。


思わず見とれてしまった、この俺が。



「・・・あの、あ・・・ありが・・・」


『・・・蟻?』


「い、いや・・・お礼を言おうと思って」

『ふーん・・・』
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