蒼空色のキミ。

*決勝戦*


一つの言葉で彼女の全てが崩れ落ちた。



――――薄気味悪い。



観客席のひとりが呟いた。



それは、さっと蒼衣の中に流れ込んできたのだ。



――――もう女子じゃないわね。



蒼衣は止まった。



女子じゃこのプレーは許されないの?



そして蒼衣は自ら


゛女子バスケ゛に幕を降ろしてしまった。
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