蒼空色のキミ。
「俺さ、今日行ったら即座にバスケ部入るし」


「ほら、その゛俺゛って何よッ!ふぇーん…」


「ちょ、まじやめて。伊織さーん…」




ちょ、まじで!みんな私のこと怪しげに見てるしー!!


しかも私男装してんだから、見事に痴話げんかっぽい。


まぁ一番最後まで男子校へ行くのを反対してたのは伊織。




私は短くなった黒髪を触りながらため息をついた。


「大丈夫だって、また卒業すれば髪伸ばすし」


「うー……もう今更だから諦めるけど!」


はぁ。
ほんと気ままなお嬢様だ。
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