初☆彼~ハツカレ~
結局あたしは、橋田に断りの手紙を書くことにした。

手紙といっても、ノートの端をちぎって「今日は、ムリ」と書いただけ。
直接言うと、きっと緊張してしまう。


だからその手紙を橋田の机にそっと入れ、未樹とお弁当を持って校舎裏へと向かった。




・・・・・・行けばよかったかな。




そんなモヤモヤした気持ちがずっと心の中にある。
ご飯を口に運ぶのも重い・・・。


「・・・・・なッ!!  架奈ッ!!」
未樹に呼ばれてあたしはハッとした。
「もー!私の話聞いてないでしょー!?」

「・・・ごめん」


少し怒った未樹に苦笑いをしながらあやまった。

だけど。





・・・・・・・まだ待ってるかな。





思いつくのは橋田のことばかり。







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