初☆彼~ハツカレ~
あたしは思わず橋田の寝顔にみとれてしまっていた。
はじめはチラ見だったけど、見るたびに目が離せなくなっていって・・・。
いつの間にか直視してた。

「・・・眠れないんだけど。」

橋田の声にはっとした。

「ごッ・・・ごめんッ・・・」

恥ずかしくて、顔が赤くなるのが自分でもわかった。
すると橋田はおきあがって、
「何?俺に惚れちゃった?」
「ちっ・・・違うッ!!」
もちろん・・・図星。
「そんなに見たいなら、料金とろっかな~♪」
「払わないッ・・・てか見ない!」
あたしをおちょくって、橋田は遊んでいた。

でも、そんな時間でさえ橋田と過ごせることが嬉しかった。


「・・・じゃあ今の料金もらっとくか」
「へ?」
「いただきます♪」

そういうと橋田はあたしに顔を近づけてきた。

あたしが顔を反らすと橋田はあたしの顎を持ち上げた。




・・・・チュ





・・・・・・あたしの唇に柔らかいものが当たった。






それは・・・











"ファーストキス"。

















・・・・・・つまりあたしは橋田に料金として"キス"を奪われたのだ。






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