初☆彼~ハツカレ~
昼休み。

来ないはずの山野が、屋上のドアの前に立っている。
自分の目を疑った。

・・・まさか来てくれるなんて。

けれど明らかに喜ぶのは俺のキャラじゃない。
わざと低い、冷たい声で声をかけた。

「あたしも・・・ひっ昼寝したくて・・・」


・・・・・・・・・・・・とくん。



まただ。


山野の照れている顔をみると、いつも胸が鳴る。

カワイイ。


心の底からそう思った。








< 29 / 92 >

この作品をシェア

pagetop