初☆彼~ハツカレ~
購買のパンを食べ終えた後、俺は山野を隣に呼んだ。

無意識のうちに俺は山野の足に頭を預けていた。




・・・・・・・・これは膝枕・・・・・・。

そう考えると自分の行動が急に恥ずかしく思えてくる。

女子に膝枕をしてもらう日がくるとは・・・・・。
今までは付き合って別れて、のくり返しだったからこんなことをする暇がない。




「・・・・寝る」
俺はこのとき、本気で寝るつもりだった。
寝てれば授業に出なくて済む。
・・・・それだけ山野といる時間が増える。


・・・けれど思わぬところで邪魔が入った。





目を瞑った俺の顔に視線を感じた・・・。

山野が俺の顔を見つめていたんだ。


・・・・・恥ずかしいような・・・嬉しいような。


そう思うと、どんな眠気でも覚めてしまう。






「・・・眠れないんだけど」

「ごっ・・・ごめんっ・・・」




また照れる。
山野が照れる度になる俺の胸。


もう、我慢きかねー・・・・・・。








< 30 / 92 >

この作品をシェア

pagetop