初☆彼~ハツカレ~


・・・・言っちゃえ。


そんな気持ちが頭を横切った。


「・・・・・・・いいます・・・・・」

・・・


沈黙が続いた。



「架奈!!よく言った!!」
未樹があたしの頭をくしゃくしゃとなでた。


「で!?いつ!?どこで!?どうやって!?」
「え!?」

未樹はガンガン質問してくる。


えーと・・・。

「なんて言えばいいかなぁ?」

「橋田の好みとか分からないもんねぇ・・・」
ホント。橋田は全く自分のことを話さない。

ていうか・・・・。


あたしも全然橋田としゃべってないなぁ・・・。


あれから毎日、昼寝には行っているけど・・・・・。
橋田ってば寝てばかりだし・・・・・。


というか何よりも・・・。





キスのことが気まずくてしゃべれない。




というのが一番かもしれない。





< 37 / 92 >

この作品をシェア

pagetop