初☆彼~ハツカレ~

クリスマス・イブの3日前。

俺はパーティーの準備に追われていた。
クラス委員はこの"ガリ勉イメージ"を保つために引き受けたんだ。
・・・・ホントはやりたくなかったんだけど。

でも一応クラスの皆も楽しみにしてるし、仕事はこなしている。


そんなパーティーの目玉イベント、"告白タイム"。

毎年恒例のイベント。


こんなとこで本気で告白するヤツなんていない。

大抵は同性の友達や家族、行き過ぎれば「勉強大好きだー!」なんてのも。

「ふぅ・・・」

俺の仕事はその告白タイムのエントリー用紙の記入漏れチェックと、告白の順番を決める。そして告白する人に応援をする。
・・・・司会とかお菓子の買い出しとかは全部もう一人の委員に任せた。

1枚1枚用紙を見て、読んで笑う。

コレが最近の俺の放課後の過ごし方。


「さてと。」


ホチキスで閉じてあるエントリー用紙を1枚ずつめくっていく。





・・・・・ある1枚の用紙をみて、俺は目を疑った。








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