初☆彼~ハツカレ~
いやいや。そんなことよりも、だ。

山野のマジ告白を阻止しなければ・・・・。
俺は必死に考えた。それしか頭になかった。

「やめちゃえば?」

急に磨苑が言ってくる。

「さっきも言ってたけどさぁ。ソレどーゆー意味?」

「だからヤメちゃえって言ってんの♪」

「は?」

「好きなんでしょ?・・・・"山野架奈"?」


コイツ、なんで知ってんの?
意味分かんねー。エスパーかよっ!!

「何言ってんの?」

「コレ見ちゃったら誰でも分かるでしょ。」

そういって磨苑は俺の前に1枚の紙を突き付けた。
それは山野のエントリー用紙。

「好きだから告ってほしくないんでしょお?だから阻止したい。違うぅ?」

「っせー。」

俺は磨苑から紙を奪った。

「あ、図星ぃ?」

「うるせぇって言ってんだろ?聞こえねぇの?」

俺は磨苑をにらむ。すると磨苑は急に黙った。きっと俺がすげー怒ってたから。



机に置いてあったカバンを乱暴に取り、帰ろうとした。



____________でもこの時に。



___磨苑をほっとかなければ。






__________そして磨苑も一緒に帰ればよかった。



そしたら山野を救えたのか?

こんなに自分を責めないで済んだのか?


















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