初☆彼~ハツカレ~
パーティー3日前。

結局未樹のせいであたしは告白することになったんだ。

「なんて言えばいーの!?」

「自然体が一番じゃない?」

「だから・・・。その"自然体"が分からないの!!」


今は図書室で告白の言葉を考えている。
・・・もちろんヒソヒソ声でね。


「未樹はなんて言ったのー?・・・陽くんに」

「えー?告白?忘れた☆」

・・・・・・そういうもんなの?


「普通でいいんだって。たとえばー・・・」

「たとえば?」

「「橋田くんの地味すぎる所と黒い眼鏡と長い前髪がメチャカッコいいです!」ってのは??」

未樹は大爆笑しながら言ってた。

「ちょ、それじゃ橋田の悪口だって!!」


・・・・でも確かにあたしも最初はそうだったかも(笑)。
未樹にもまだ言ってないんだよねー・・・。

橋田には裏があるってこと!


「じゃーコレは?「だって・・・あたし"ハジメテ"奪われちゃったんです…強引に・・・。コレって責任とってもらうしかないです・・・・・」って!」

「ソレ誤解されちゃうから!ヤメテ!!」

「えー?だってあたしも"キス"なんてまだだよー?」

未樹はわざとキスの所を強調して言う。


「ギャー!!!!!!言わないでぇ!!!!!」

「架奈!静かに!ココ図書室!!」




・・・・・・・なんだかんだでできあがった告白。


イヤ、告白って考えて言うもの!?


「はぁぁ・・・・」


あたしはゆっくりと準備室へリハーサルをしに行った。






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