初☆彼~ハツカレ~
「では、みなさんにはこの順で告白してもらいます」

そういって橋田がプリントを1人ずつ配る。
そこには告白する人の名前がずらりと。

「つかぁ~打ち合わせとかマジいらねぇし。」
とかなんとかチャラ男さん。

それはアンタ達がマジ告白しないからっしょ!・・・って突っ込みたいわ。今すぐにね。
あたしなんてもう橋田と同じ部屋にいるだけでドキドキなんだから!!

「じゃあ、ちゃんとプリントで確認してくださいねぇ~♪」
えーと確か・・・・あの子・・・・・
あ!副委員の・・・磨苑ちゃんだっけ??

あたしはちょっとあの子苦手かも・・・・、、、。


えーとあたしの名前は・・・?

何番目??

あたしってこういう時、自分の名字から探す主義。
・・・つまり山野の「山」の字だけ初めに探すタイプ。


山・・・山・・・・・


順に指でたどる。

中々名前が出てこない・・・・・。

「あ、あった・・・」

あたしの順番は12人のうち11番目。
初めとかラストとかじゃなくて良かったかも・・・・。

初めは誰だろ?
・・・あさっきのチャラ男さんだ。あの人彼女いるしなぁ・・・。どうせ彼女でしょ。

ラストは・・・・・・・?

あたしの山の下は橋。
うちのクラスには橋が2人いる。

橋本さんっていう女の子と橋田ね。
あたしはどうか・・・・・・

橋本さんであることを願っていたんだ。

深く、


深く、深く。




心のずっと奥底で。










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