初☆彼~ハツカレ~
「すみません・・・・」

あたしは小さく手をあげた。

「エントリー、辞退させてくれません?」

だって。結果はすぐそこにあるもん。


「・・・分かりました。では全11人でやりましょう」

橋田は少し驚いてから、すぐに納得してくれた。

あたしはもうここにいる必要がない。
じゃあ・・、といって準備室を出た。

「山野さん」

出た瞬間、誰かに止められた。

「あ。磨苑ちゃん・・・」

ダンッッッ

あたしは壁に押される。

「痛っ・・・・」
肩をさする。すごく痛かった・・・。

「アンタさぁ、そういうのウザい。」

「え?」

いつもとは違う磨苑ちゃんにあたしは驚いた。少しギャルっぽいけど、いつも笑ってる、そんなイメージだったから。

「アンタ、好きなんだろ?」
そういう磨苑ちゃんの顔はすごく怖かった。

「ウチもなんだよね。だからアンタには負けないから。絶対に。」

「なんのこと・・・?」

「そーいうのうぜえって言ってんの!!ったくよぉ・・・。調子こいてんじゃねーよ!!」

訳が分からなかった。

何を言ってるの??






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