初☆彼~ハツカレ~

俺は面倒で仕方のない学級委員の仕事をこなしていた。

プリント配って、説明するだけなんだけど。
みんなだりぃ、とか言ってるがそんなのは俺も一緒だ。


はぁ…・面倒くせぇ・・・・・・・。

実は俺、山野の告白阻止のために色々と考えた。
でも中々いい案が浮かばないから、こうしちゃったんだ。

俺が言えばいいんじゃね?的な案ね。

俺、クラスで地味キャラで通ってるし俺が言えばネタになるだろ?


参加人数もイマイチだったし、一石二鳥。


で、トリを飾ることになった訳。
俺の前は山野だけど、誰に告ろうが知らない。

俺が奪って見せる・・・・。


だけど。

山野が急に手をあげたんだ。

「山野さん。何ですか?」

愛想笑いね。コレ。

「あたし・・・辞退したいんですけど・・・」

俺は一瞬すっげー驚いた。
けど俺には好都合。

だって山野が告白しないってことだからさ。


ラッキーだよ。俺。







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