初☆彼~ハツカレ~
そんな願いとは反対に橋田は女の子たちと仲良く喋ってる。
いいなぁ・・・。

橋田と話せて。

あたしは付き合ってるのに、橋田がこんなにも遠いよ・・・。

あたしよりもあの子たちのほうが橋田の近くにいるじゃん。

「橋田くんー。」

「駿って呼んでいい?」

もう・・・ヤダよ・・・。

耳が痛い・・・。

聞きたくない!!

バンッ

あたしは机を思いっきり叩いて立ち上がった。
さすがに力入れすぎたかも。
手のひらがジンジンする。

見てる。
みんなあたしを見てる。

「ごめん、未樹。休んで来るね?」

「え?あ、うん・・・?」

未樹は納得してないみたいだったけど、これ以上ここにいたくないの。
橋田が、彼氏が。
ほかの女の子といて喜んでるなんて。

あたしはコツコツと階段を上がり、屋上に行った。

「はぁ・・・」

フェンスに体を預けて、大きなため息をついた。
何やってんだろあたし・・・・。
いくらなんでもやりすぎだよね。
絶対に皆ドン引きしてる。


でも。

でもね?

期待しちゃってるんだ。

橋田、追いかけてきて?ってね。




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