初☆彼~ハツカレ~
そして昼休み。
あたしは自分で作った弁当と、コンビニで買ったパスタを持って屋上に向かう。
早く橋田に会えるように、足早で階段を駆け上がる。

そしてドアの前に立ち、ドアノブに手をかける。

ガチャっ


ドアを開けると、橋田はフェンスにもたれて寝ていた。

「もー!自分で呼び出したクセに・・・」

あたしは橋田の隣に腰かけ、顔を覗き込んだ。
すーすー、と寝息をたてている。

やっぱ、橋田の寝顔カワイイ・・・。

「お弁当食べちゃうよー?」

「・・・・。」

「ねー起きてー!!」

「・・・。」

・・・ダメだ。完璧寝てる。

「・・・食べちゃおっと」

そう言って弁当箱を開く。パカっと開いた瞬間、ハンバーグのいい匂い。

「いただき・・・・「よこせ」

は?

「腹減った。飯持ってこいってば」

「だっ、だから!橋田のはパスタ!!」

あたしは慌ててコンビニのビニール袋を渡す
橋田は袋を覗き込み、不機嫌な顔をした。

「・・・俺、ミートソース無理。」

「知らないよ!!自分で買えばいいのにっ・・・」

「お前の。ほしい」

そういって橋田はあたしの弁当箱を指さす。

「コレはあたしの・・・」

そう言いかけた時、橋田の腕があたしの手首をとらえた。

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