先生と私。
つまらない英文が
右耳に流れ込んでは
直ぐに左耳へと溢れでる。
…でも、相変わらず坂田先生の声は綺麗で、頬杖をつきながら空を見ているサボり魔の私を見てる。
なんて意識して、
深入りしてしまう私は
最近おかしい。
今日はくもり。
私の心の中の黒い霧みたいに、灰色の薄い雲は青空を、太陽を隠す。
「寺沢?聞いてんのか?…今日はくもりだぞ?空なんか見てないで、俺の授業を聞きなさい。」
貴方は、相変わらず何も解っちゃいないわ。
くもりは、私を引き付ける。青空よりも、ずっと見ていたい。
私に似てるから…――。