Foreverlove
プロローグ
2017年、夏・・・。洗い立ての髪をバスタオルで拭きながら、あたしは何気なくカレンダーを見ていた。“あっ・・・”今日は、8月4日で、後少しで5日になろうとしている。あたしは、早足でベランダに出た。空には輝く綺麗な星。時計を確認し、5日に変わった瞬間、あたしは、そっと目を瞑った。“海翔、お誕生日おめでとう”
あたしの瞳から涙が流れ落ちた。「優花?髪も乾かさないで何やってんの?風邪引くぞ。」家の中から、涼也があたしを呼んだ。「うん。すぐ入るよ。」あたしはそう言って、また空を見上げた。海翔・・・。海翔は中3から付き合っていた、あたしの初彼だ。でも、3年前に、事故で亡くなってしまった。
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