君は星
気になる人なら、出来てしまったけど。

「いえ…いや、いない…けど?」

「良かった!もし彼氏とかいたら悪いな、って。ただのイトコかもしれないけど、結婚とかも出来るしね。」

"結婚"……?

イトコじゃなく、"女の子"としても、見てくれてる、ってこと…?

「う、うん…。」

「それにしてもさ」

「?」

「更莉ちゃん、背ぇ高いねー。」

「!!」

「何㎝あるの?」

「えーと…168…。」

本当は168.5だけど、つい、切り捨ててしまった。

しかもヒールで+5㎝…。

「いーなぁ。僕は、166.7しかなくって。女の子はヒールがあるからいいよねぇ。僕、今度から底が厚めの靴履いてこないと。」

そう言って、爽は笑った。




―…今度、から?
…また、会えるの…?
< 10 / 60 >

この作品をシェア

pagetop