君は星
あ、何か…



『更莉ちゃんの声が聞きたくってさ。』



"付き合ってる"
     って感じ。



自分の頭をよぎったフレーズに、我ながら照れてしまった。



……ん?

あれ?

……私と爽って…





"付き合ってる"の?





『…更莉ちゃん?』

「あ、ごめんなさい!ちょっと、ボーっとしちゃって…。」

携帯から、クスッ、という声が漏れた。

『やっぱり僕…』





『更莉ちゃんのこと、好きだな。』





「えっ!?」

突然の言葉に、驚いた。

『あ、ごめんね?いきなりこんなこと言っちゃって…。』

ううん、と私は答えた。

『でも、さ…』





『ふとした瞬間に、すごく好きだなぁ、って思うんだ。』





その、あまりに優しい声に、まるで、耳元で囁かれたかのように感じた。

「………」

私は、胸が詰まって、声が出なかった。






私、爽のこと、






  すごく好きだ。








『…会いたいな。』
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