君は星
やっぱり爽は
演技が上手くて。

まるで
作り物のように美しい。

けれど、
それは確かに
温もりを持っていて。

この、吉岡爽扮する
ジュリエットを見て

一体何人の観客が、
彼女に恋しただろう。





「ジュリエットよ。
貴女はまるで……夜空に浮かぶ、あの月のように美しい。」

私は、ジュリエットに
向かって言った。

「そんなことを言うのはやめて、ロミオ。」

潤んだ瞳。

「私を、そんな風に満ち欠けし、うつろうものに例えないで…。」

凛とした姿。

ロミオは、こんな風に、
ジュリエットに恋をしたのだろうか…。



「だって、」

あれ?

続きの台詞なんて、
あったっけ……?





「私の貴方に対する想いは、欠けることなく、」






「いつだってこの胸に満ちているのだから…。」
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