君は星
真っ直ぐな台詞。

一瞬、自分が舞台上に
いることを、
忘れてしまった…。





夢みたい。





……夢?





夢だったら、
どうしよう…?





もし、夢だったら…





こんなに幸せな夢が
見られるなんて、

やはり私は
幸せなのだろう……。








「おおロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」

爽の声が響く。

でも、それはきっと、
私の言うべき
台詞なのにね。





不安が一欠片も無いと
言えば嘘になる。





でも、爽だから








━━━━━……信じる。








"信じる"。

それはきっと、
"騙されたって構わない"
と思えること。





爽が普通の男の子でも、
私は爽を好きになっていただろう。

でも、そうだったら…

 "信じる"

強さは得られなかった。










「お疲れ様ぁ~!!」
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