ハローバイバイ



『桃乃ー。次、移動教室だよ。』


「あっ、うん!!」

そう言って葵那に駆け寄る私。


てか・・・
授業所じゃないんですけど??
響生くんが休み時間になってもなかなかこない!!
もしかして、言えないような結果だったから教えられないとか!?


イヤなことばかりが頭の中でグルグルしてる・・・


『あっ、響生。』


「!!」

下を向いていた顔を上げると響生くんが私達と目が合った瞬間、あわてながら目をそらして逃げていった・・・

な・・・なに!?


『ちょっ・・・ちょっと!!響生!!』

葵那が声を張り上げながら響生くんを呼び止める。
なのに、いつもは葵那に呼び止められたらすぐに足を止める響生くんが足を止めないで走っていく。

絶対に怪しい!!
だって、いつもの響生くんなら葵那を見つけたら葵那に抱きついてくるのに!!

まさか・・・嘉月が私に対して何か言ってた??
もしかして、〝別れたい〟とか!?
ウソ!?どうしよう!!


『ちょっとー!!ひび・・・』

葵那が響生くんを追いかけようとした所を私は止めた。


『??・・・桃乃??』

「もういいよ・・・葵那・・・。」

そう言って私はその場から離れた。


『ちょっと、桃乃ー??』



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