LOVEファイト!
学生は少し呆然としていた。

あっけない解決に、脱力したんだろうか?

学生にしては老けているように見えるなぁ。

まあ渋いとも言えるけど…。

「…お前さ」

「わたし?」

「俺のこと、怖くないのかよ?」

「何でよ?」

聞き返すと、学生は黙ってしまった。

「ジュースが買えなくて、あたり散らかしているところを見ると、子供みたいよ。ちょっとは落ち着きを持ちなさいよ」

「…ああ」

学生は少し考えた後、わたしを真っ直ぐに見た。

< 44 / 131 >

この作品をシェア

pagetop