LOVEファイト!
そしてお母さんに電話した。

「あら、どうしたの?」

「あっあのね!」

簡単に事情を説明すると、お母さんはゆっくりと答えた。

「分かったわ。お父さんはこっちで引き止めておくから、行ってらっしゃい」

「ありがと!」

わたしはすぐに下におりた。

すると廊下にお母さんがいて、笑顔でリビングに入っていく。

―今のうちだ!

父さんはお母さんにベタ惚れだから、意識がお母さんに向いているうちに、玄関を出る。

「正義くん!」

「ひなさん!」

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