LOVEファイト!
道路に出ると、すぐに正義くんが駆けつけてくれた。

だから思いっきり彼に抱きついた。

「ゴメンなさい! …ホントはずっと会いたかったの」

「オレも…ゴメン。ひなさんを困らせるって分かってて、来ちゃった」

「でもよくウチが分かったわね」

「あっ、ゴメン。実は…ひなさんをつけてたんだ」

「…尾行したってこと?」

「ホント、ゴメン! でも一回だけだから!」

彼の顔が暗闇でも分かるぐらい、真っ赤に染まった。

…ヤレヤレ。

尾行には気をつけていたつもりだったんだけどな。

知っている人だと、気もゆるんでしまうのかな。

それが…正義くんだと、特に。

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