LOVEファイト!
「うん…」

「でも…寂しいな」

正義くんは優しくわたしの肩を抱いて、引き寄せてきた。

「わたしもすっごく寂しかった。…でも確かにわたしが足手まといにならない可能性はゼロじゃないから」

「うん。ゴメン、オレにもっと力があったら、ひなさんと一緒にいられるのに…!」

ぎゅっと肩を掴む手に、力が込められる。

わたしは正義くんの体に寄り掛かった。

「あと少しで解決できるって、翠麻くんは言ってたけど…本当なの?」

びくっと彼の体が震えた。

少し唇を振るわせた後、苦しそうに唇を噛んだ。

「…多分。藤矢がそう言うなら。アイツは食えないところがあるけど、言ったことは必ず守るヤツだから」

「仲が良いのね。芙蓉さんとも付き合い長いの?」
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