LOVEファイト!
「玄武―私立美夜学院・高等部1年、夜上正義クンのことだよ」

「はっ…?」

正義くんが、玄武?

…この美夜学院のまとめ役の一人…?

「あらら、本当に何にも知らなかったんだ」

ショックを受けているわたしを見て、白雨は笑った。

「…お互いのことを詮索しないのが、付き合う条件だったのよ」

「それがアダになっちゃったワケだ。玄武は有名だよ、ここでは。1年だけど、小等部の時から暴れん坊として有名だったからね。でも最近」

白雨は目を細め、わたしを見た。

「彼女ができて、浮かれているんでね。今が好機と、ちょっと暴れさせてもらってたんだ」

「じゃあアンタが原因でっ!」

翠麻達が言っていたのは、コイツのことだったのか!

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