LOVEファイト!
こういう場合は…断らない方が、男の子の面子を潰さずに済む。

「じゃあお願いね。大事なお弁当が入っているから、大切に」

「わっ分かった!」

彼は恐る恐る自分の肩にかける。

何か…新鮮だなぁ。

「ねぇ、正義くんは彼女いた?」

「えっ…!? かっ彼女らしい彼女はいなかったかな? 何か中途半端なままだったし…」

そう言ってわたしに視線を向けてくる。

「ひなさん以上に…好きになった人はいないし」

「まあ」

嬉しい言葉。

顔がゆるんでしまう。
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