LOVEファイト!
わたしと白雨は軽口をたたき合いながらも、お互い緊張を解かない。

「で、どーするよ、玄武。多数決だと、お前の意見次第なんだけど?」

「くっ…!」

ぎりっと歯噛みする正義くんを、翠麻と芙蓉達は心配そうに見ている。

彼の返答次第では、翠麻達の立場も変わる。

このままじゃ…!

「ラチがあかねーな。…こっち来いよ、玄武」

白雨の言葉に、正義くんは大人しく従う。

わたし達の距離が1メートルの所で、彼は止まった。

「服従の証に、靴に口付けしてもらおうか」

「「なっ!」」

わたしと正義くんの声が重なった。

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