scar of heart【BL】


「…んは…っ、ゆ……き」


訳がわからなくて、名前を呼ぶ為に少し開かれた口が、熱い舌の侵入を許す。



「……んん…っ…」


次第に深くなる口付けに、身体に力が入らなくなり、後ろに倒れ込んでしまった。

そんな俺の両腕は、有貴の手で押さえつけられ、もう片方の手が腰に触れる。


「……はぁ…っ、有貴…いきなり何だよ!?」

「苺、甘かったね」


俺の上で、無邪気に笑う有貴。


「か…っ、からかう…な…っ!」


頬が、熱い。

きっと俺の頬は、さっきの苺のように赤いのだろう。



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