*The Last Year*


「絶対絶対、同じ高校行くんだからね」


「わかってるって」




クリスマスも、


クリスマスイブも、


大晦日も、


正月も……。


冬休みのほとんどは本田と過ごした。


だるそうに机に突っ伏して眠ってしまった寝顔も。


先生に当てられて、私を見つめてきた瞳も。


真剣に問題を解いていた横顔も。


サンキュ、って言って、ニッと笑った笑顔も。


あの時だけは、私だけのものだった。


本田からもらったクリスマスプレゼントの飴だって。





ねぇ本田。


彼女がいるなら、他の女の子と親しくしちゃいけないんだよ。


わかってるけど、それでも期待しちゃうんだよ……。





「バレンタインどうしよっかな〜」


「それは、くれないと困るって」


「じゃあ作ってあげる」


本田と本田の彼女の楽しそうな会話。





本田って本当に、


罪な奴……。













end
< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ぼくはここにいます

総文字数/5,383

恋愛(学園)29ページ

表紙を見る
silent*love

総文字数/1,510

恋愛(その他)8ページ

表紙を見る
キミ予報

総文字数/10,361

その他26ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop