夢の匂いをさがすのだ。

3



私は、きっと、ずっと。

依存でしか、生きられなかった。




何かに怯えるかのように。

何かを求めるかのように。

すがりつけば、楽になる…。




淡い夢のかけらだと、わかっていたのに。

握りしめた手の中、誰かの心の切れ端を、無くさないように必死で抑えつけていた。


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