My Dear Bicycle Racer!!
「よお!嘉納。お前も見に来たのか?」
「これ、何の騒ぎ?」
「お前、知らねぇの?月原の奴、3週間の謹慎処分だぜ」
「はぁ?何したの?」
「何でも、他校の奴と喧嘩したらしいよ。で、謹慎というわけ。紙見てみなよ」
私は貼られている紙を見ると、
月原拓真
右のもの、三週間の自宅謹慎処分とする。 学校長
と書いてあった。そういや、月原の姿が無いと思ったが。昨日のことで平手を喰らわせようと思っていたが、こういうことになるとは想定外だった。
「喧嘩か・・・でも、自宅ならどこかに遊びに行きそうな感じがするけど」
「あ~それは大丈夫だわ。月原の家、お寺だし。親父がものすげー厳しいって聞いてるから。今頃、念仏でも唱えてるんじゃね?」
「お、お寺・・・。なんか、笑いが出てきそう・・」
「やっぱ、お前も?俺もアイツが寺の息子と聞いたときはさ、大笑いだったぜ。そうだ、桂木見てない?」
「桂木君?さあ・・。そういや、昼休みになると、いつも教室いないよね」
「俺も思っていたんだよな・・。あいつ、いつも何処で飯喰ってるんだろう。いたら、自転車部に引き込もうと思ってたんだけどな~。見た目だけど、アイツのポテンシャルは凄そうな気がする。絶対間違いない!」
「どうかな・・。桂木君、そういうの興味無さそうだし」
「案外、興味あると思うぜ。見つけたら、俺が探していたって言っておいてくれないか?」
「うん、分かった」
そう言うと、明智は教室の方へ戻った。私はそのまま売店に行き、いつも買うパンとコーヒー牛乳を買う。教室に戻るとき、下足室のほうを見ると、少し離れた場所に誰かがいた。だけど、どこかで見たことがある。行ってみると、桂木と山室だった。「先生?」私が尋ねると、山室は反応して私の方を向いた。
「おお~嘉納か。どうした?」
「どうしたって・・こんなところで何しているんですか?」
「いや、単なる世間話だよ。じゃ、私は職員室に戻るとしよう。ああ~嘉納、そこで食べるのはいいが、片付けはしろよ」
山室は職員室に戻り、桂木と私だけが残った。桂木はぼぉっとして真っ直ぐ見つめている。
「桂木君?」
「何?」
「先生と何話してたの?」
「ああ~俺がみんなと交わらない理由とか聞いてただけだよ。別に興味も無いし。それに、大人数で馴れ合う必要は無いからね」
「これ、何の騒ぎ?」
「お前、知らねぇの?月原の奴、3週間の謹慎処分だぜ」
「はぁ?何したの?」
「何でも、他校の奴と喧嘩したらしいよ。で、謹慎というわけ。紙見てみなよ」
私は貼られている紙を見ると、
月原拓真
右のもの、三週間の自宅謹慎処分とする。 学校長
と書いてあった。そういや、月原の姿が無いと思ったが。昨日のことで平手を喰らわせようと思っていたが、こういうことになるとは想定外だった。
「喧嘩か・・・でも、自宅ならどこかに遊びに行きそうな感じがするけど」
「あ~それは大丈夫だわ。月原の家、お寺だし。親父がものすげー厳しいって聞いてるから。今頃、念仏でも唱えてるんじゃね?」
「お、お寺・・・。なんか、笑いが出てきそう・・」
「やっぱ、お前も?俺もアイツが寺の息子と聞いたときはさ、大笑いだったぜ。そうだ、桂木見てない?」
「桂木君?さあ・・。そういや、昼休みになると、いつも教室いないよね」
「俺も思っていたんだよな・・。あいつ、いつも何処で飯喰ってるんだろう。いたら、自転車部に引き込もうと思ってたんだけどな~。見た目だけど、アイツのポテンシャルは凄そうな気がする。絶対間違いない!」
「どうかな・・。桂木君、そういうの興味無さそうだし」
「案外、興味あると思うぜ。見つけたら、俺が探していたって言っておいてくれないか?」
「うん、分かった」
そう言うと、明智は教室の方へ戻った。私はそのまま売店に行き、いつも買うパンとコーヒー牛乳を買う。教室に戻るとき、下足室のほうを見ると、少し離れた場所に誰かがいた。だけど、どこかで見たことがある。行ってみると、桂木と山室だった。「先生?」私が尋ねると、山室は反応して私の方を向いた。
「おお~嘉納か。どうした?」
「どうしたって・・こんなところで何しているんですか?」
「いや、単なる世間話だよ。じゃ、私は職員室に戻るとしよう。ああ~嘉納、そこで食べるのはいいが、片付けはしろよ」
山室は職員室に戻り、桂木と私だけが残った。桂木はぼぉっとして真っ直ぐ見つめている。
「桂木君?」
「何?」
「先生と何話してたの?」
「ああ~俺がみんなと交わらない理由とか聞いてただけだよ。別に興味も無いし。それに、大人数で馴れ合う必要は無いからね」