My Dear Bicycle Racer!!
2nd.Training fight!
時刻は朝、5時半。私は今、学校の中庭にいる。はっきり言ってもの凄い眠い状態だ。普段は7時前に起きるので、辛いもの以外なんでもない。私の隣には更に眠い状態の新井がいる。聞けば、漫画の読み過ぎで寝てないという・・。
「明日香っち・・・おはよう・・」
「おはよう・・・」
もはやゾンビ状態といっても良いだろう。そう、今日は一泊二日の学年研修の日だ。毎年、学年別にどこかの街に行き、交流や学習するというものだ。我が2年生たちは上城市(かみしろし)と言う場所だ。しおりによると、古墳やら歴史的建造物があるらしいが、私にとってそれらは全く興味が無い。クラス連中たちは適当に喋っているが、いつものような元気は無い。桂木にいたっては、立ったまま寝ているという。まるで、私の母の状態だ。そんな中、一人だけ元気な奴がいる。委員長の西沢だ。目もぱっちりでいつものスタイルを決めている。
「西沢、あんた元気だね・・」
私が話しかけると、西沢は目を一段と輝かせた。しかも、メガネをクイっとあげて・・。
「そりゃ、そうですよ。何て言っても僕の大好きな古墳とかあるのですからね!嘉納さんは、お好きですか?無論、大好きですよね!日本人として・・」
西沢の主張は続いてるが、私はそれを無視した。
「おーい、みんな集まれ。話があるぞ~」担任の山室が呼ぶ。みんなは面倒くさそうに並ぶ。学年主任の話が始まり、長々と続いた。その間、私は何回も眠りかけたのは言うまでもない。
バスに乗り、揺られながら二時間半、ようやく上城市に入り、研修先の上城国際大学についた。新井に聞けば、この大学はいろんな学科があり、有名な大学らしい。
「でかい・・・大学ってこんなに大きいんだ・・」
私はバスから降りて、校舎を見回した。大きなクリーム色の建物が周りを覆って見える。前を見ると、頭の後退した丸メガネをかけた初老の男性がいた。上下ジャージを着て穏やかな顔をして立っている。山室が拡声器を持って、私たちに言い始めた。
「え~みんな、よく聞けよ。この人が今日の研修で教えてくれる、佐野良介(さのりょうすけ)先生だ。ちゃんと聞くように!」
「あ、どうも。皆様方、ようこそ上城国際大学へ。私が佐野です。よろしくお願いいたします」
「明日香っち・・・おはよう・・」
「おはよう・・・」
もはやゾンビ状態といっても良いだろう。そう、今日は一泊二日の学年研修の日だ。毎年、学年別にどこかの街に行き、交流や学習するというものだ。我が2年生たちは上城市(かみしろし)と言う場所だ。しおりによると、古墳やら歴史的建造物があるらしいが、私にとってそれらは全く興味が無い。クラス連中たちは適当に喋っているが、いつものような元気は無い。桂木にいたっては、立ったまま寝ているという。まるで、私の母の状態だ。そんな中、一人だけ元気な奴がいる。委員長の西沢だ。目もぱっちりでいつものスタイルを決めている。
「西沢、あんた元気だね・・」
私が話しかけると、西沢は目を一段と輝かせた。しかも、メガネをクイっとあげて・・。
「そりゃ、そうですよ。何て言っても僕の大好きな古墳とかあるのですからね!嘉納さんは、お好きですか?無論、大好きですよね!日本人として・・」
西沢の主張は続いてるが、私はそれを無視した。
「おーい、みんな集まれ。話があるぞ~」担任の山室が呼ぶ。みんなは面倒くさそうに並ぶ。学年主任の話が始まり、長々と続いた。その間、私は何回も眠りかけたのは言うまでもない。
バスに乗り、揺られながら二時間半、ようやく上城市に入り、研修先の上城国際大学についた。新井に聞けば、この大学はいろんな学科があり、有名な大学らしい。
「でかい・・・大学ってこんなに大きいんだ・・」
私はバスから降りて、校舎を見回した。大きなクリーム色の建物が周りを覆って見える。前を見ると、頭の後退した丸メガネをかけた初老の男性がいた。上下ジャージを着て穏やかな顔をして立っている。山室が拡声器を持って、私たちに言い始めた。
「え~みんな、よく聞けよ。この人が今日の研修で教えてくれる、佐野良介(さのりょうすけ)先生だ。ちゃんと聞くように!」
「あ、どうも。皆様方、ようこそ上城国際大学へ。私が佐野です。よろしくお願いいたします」