冷たい風に打たれて


席についた途端、先日風華に暴行を加えた高宮玲、山田美希の二人がやってきた

「「ごめん!!」」
言葉と同時に二人は頭を下げた


「ごめんね。私達、勘違いして…。」
美希がもう一度謝る

「ホントに。それより、エラいよね!!高校の学費稼ぐのに働きながら通うなんて…それなのにうちら…。」
玲も再度謝る

風華はそんな二人をポカーンとした顔で見ていた


そこへ割って入ってきたのが水樹だった

「僕に合わせて。」

「だから、風華は皆が初めに思ってた子じゃなかった!!って、思いやりのあるいい子だったってね!皆に話したんだ。」

「白石君、あの時凄い剣幕でみんなに言ったんだよー!!」

「そうそう。マジ、あれは怖かった。白石君を怒らせたらヤバいって…これで男子の中では一目置かれたね。」

「…そうなんだ。」


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