冷たい風に打たれて
ヘリは風華の横に留まる
神谷は慌てて手を手すりにかけ、片手を風華に差し出す
「神谷、ヘリの燃料はあとどの位ある?」
「帰りのも考えますと2時間程度余裕はあります。」
「では、あと2時間そこで待って。」
「しかし、風華様。お身体が…。」
「いいから!言う事を聞いて!」
風華は厳しい目付きで神谷の言葉を制止した
神谷は一瞬目眩がして意識を失った
そして身体が空中へと吸い込まれてゆく
「神谷!!」
「神谷さん!!」