冷たい風に打たれて
「ふ、風華様!このエビチリ美味しいですよ?!あ、このローストビーフも!食べてみてください!」
「あ、私のこのアサリのパスタも是非!」
「お前達…、そんなに沢山は食べられないだろう。」
神谷が明らかに食べきれない程の量を二人が風華の皿に置くので止める
「……ありがと…う…。」
風華の瞳には涙が貯まっていた
『泣きたい時は泣けばいい。』
水樹の言葉が頭に木霊した
その瞬間
風華の瞳から大粒の涙が一粒零れ落ちた
「風華様!?」
「えっ!?どうし…?」
「風華様?!いかが致しましたか?!」