冷たい風に打たれて
「風華様。これが私達の仕事です。風華様の所為でなんて思わないで下さい。」
「そうです。風華様。それに私は貴方には早く大人になって頂きたい。身体と言う訳ではありません。心と言う意味です。大物の政治家や警視庁の幹部にも対等に歩んで行けるよう。」
神谷は手をキツク握りしめ厳しい表情をする
「だから、弱さを決して回りには見せないで下さい。つけ込まれます。」
分かってるわよ…
神谷…
「神谷主任!それはそうかもしれません。ですが!風華様はまだ16歳なのですよ!?そんなにキツく言わなくても!」
「そうですよ!!神谷主任!」
神谷はしっかりと風華の瞳を見つめる
「ただ…私達の前では、貴方の本当の素顔を見せて下さい。必ず力になりますから。必ず。」
「神谷主任…」
「私達もいつもお側にいますから!風華様!何でも言って下さい!」