冷たい風に打たれて
「俺ならお前を守れる。政府の犬になんかにならなくて済むぞ。」
「二人の能力(ちから)を合わせれば、こんな国を動かすなんて簡単だ。」
「風華様!!」
そこに息を切らせ走り込んできたのは神谷だった
「神谷!どうしてここに?!」
「風華様より離れろ!!」
神谷は風華と風真の間に立ちふさがる
そして、険しい表情で風真を睨みつけた
風真は一度溜め息をつくと、両手を上げ手をヒラヒラとさせる
「何もしちゃいないさ。まあ、今日は挨拶だけ。」
風真はそう言うと、軽く地面を蹴り上げた
風真の身体がゆっくりと浮かび上がる
「じゃあ、風華。またな。」
片手を顔の横でまたヒラヒラとさせると一瞬で空へと消えた