冷たい風に打たれて
「…さま。風華様。」
ハッと目を開く
意識が現場からここへと戻る
「もうじき夜明けです。」
「では、あとは無事に救出されるまでね。」
神谷に目線をずらす
神谷は深夜から体制が全く変わっておらず、背筋を伸ばし、こちらを見つめていた
「神谷、貴方はちゃんと休んだの?!」
「私は、風華様…」
「私が眠ってないのに自分だけが眠るなんて?!」
風華は溜め息をつく
「そうゆうのやめてちょうだい。」
「しかし…」
「私に反抗する気?貴方を私付きから外すのは簡単なのよ!!」
その怒鳴り声を聞き救助隊員が部屋へ入ってきた
「何事ですか?!」
「いえ、なんでもありません。お気遣いなく。」
風華は冷たく隊員に言った
隊員が部屋へ戻るとこそこそと話し声が聞こえる