冷たい風に打たれて


その日5午前10時行方不明者は発見され、午後2時には救助者、隊員共に全員が下山した


それを見届けると風華は山岳救助隊隊長に挨拶を済ませる

「この度は無事に救助出来てなによりです。」

「いえ、一ノ瀬さんがいなければ、まさかあそこの地点に滑落していたとは予想が出来ず、天候も悪かったので発見が遅れ駄目だったかもしれません。ありがとうございます。」

「 いいえ、救助なさったのはあなた方です。では、私はまた東京へ戻らねばいけないので失礼致します。」

「風華様、こちらのヘリへ。」

神谷は隊長へ一礼すると風華をヘリへと導く



風華と神谷を乗せたヘリがバリバリと空気を切り裂く音を立てながら空へと飛び立った


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