冷たい風に打たれて
ヘリに乗り込み現場を離れた途端、風華は軽い眩暈を覚えた
「風華様、東京へ到着するまで少しお休み下さい。」
「えぇ、分かったわ。神谷もしっかり休みなさい。」
「はい。かしこまりました。」
神谷は風華が目をつぶるのを確認すると自らも目を閉じる
しばらくすると神谷からはスースーと寝息が聞こえる
「馬鹿ね。神谷は。私に付き合う事ないのに。」
そういえば、あの風真という男…何故私と同じ力を持ってるのかしら
何故私の名を…?
それに私の力も、政府に力を貸している事も知っていた…
一体何故…?
水樹だったらなんて言うかな…
風華は頭を降った
駄目!水樹に頼ってはいけない
絶対に!!
水樹の足かせだけにはなりたくない!